【短編】ロック☆チョコレート


   ♪
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「――で、できたっ!」



3時間をかけて明後日あいつに渡すチョコレートを作った。


ただチョコレートを溶かして生クリームを入れて、型に流し込む作業がこんなに大変だったなんて。


あいつ、喜んでくれるかな……



「喜んでくれるといいな」


「誰に渡すの?」


「びっくりしたっ!…別に誰でもいいでしょ?」



いつの間に帰って来たのやら。


弟のリクがチョコレートに手を出そうとしたので叩いてやった。


まったく。