【短編】ロック☆チョコレート



「いい?勝負はバレンタインよ」


「バレンタイン?」


「そう。明後日のバレンタインにチョコを渡すの。わかった?」



バレンタインかぁ。

すっかり忘れてたなぁ、あはは。


あたしって本当に女子力なさ過ぎ。



「なになに、何の話し?」



た、高木くん…!


そういえば
高木くんに告白の返事するの忘れてた。



「バレンタインって聞こえたけど」


「う、うん……」


「俺にチョコくれる?」



え?



「それは…っ」



出来ないって言おうとしたら担任が教室の扉を開く音に邪魔された。


あぁ!もうっ!