「え?」
紫咲さんに触れられ、自分の腕に目を向けると、赤くなった痕があった
これ、ここに来る途中毬藻に握られた痕だな
すっかり忘れていた
握られたような形で赤くなっているとか、軽くホラーだ
「いや、ちょっと面倒事に巻き込まれまして。でも全然大丈夫ですよ。もう痛くはないので」
「しかし、熱を持っていますよ?ちゃんと冷やしましたか?」
「いえ、そこまでする必要はないかと」
そこまで言ったとき、紫咲さんにグイッと腕を捕まれ、水道の水につけられる
「し、紫咲さん?もう大丈夫ですから」
「しっかりと治療しないといけません。誰かに強く握られたのですか?他に怪我はありませんか?」
紫咲さんは、空いている手で背中に触れたり、もう片方の腕を見たりしている
「だ、大丈夫です。この腕を掴まれただけですから」
紫咲さんにそう言うと、目をじっと見てきて、そして深い溜め息をついた
「本当のようですね。今から、湿布を貼りますから、少し待っていてください」


