それだけ言ってサッサと歩き出そうとすれば、案の定直弥がブーブー文句を言うわけでね。 「なんか祐都くん冷たーい。 いつも冷たいけど今日は三割増しで冷たーい」 「……」 うっわ、めんどくさい。 なんなのこの人ホントめんどくさいや。 ハアッと聞こえるようについた大きなため息なんて、直弥に通用しないことなんてわかってる。 ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる直弥に、ガシガシと自分の髪をかき乱したオレは 「ちょっともう、今日は勘弁して」 「やーん、普段クールな橘祐都が困ってる」 「……覚えてろ」