俺が目を丸くしていると、官兵衛はやっぱり不思議そうな表情でこちらを見ている。 「お前さん変わったぞ。棘がなくなったというか、…表情が柔らかくなった」 そう言われた瞬間であっても思い返すのはあかりのこと。 俺が変わったのだとしたら間違いなくあの未来での日々のせいだ。…戦のない、柔らかくて温かいあの時代。 ―――酔いが回ったんだろう。 気がつけば、官兵衛にぽつりぽつりと未来でのことを離していた。 あかりに出会って、世話になって、礼も言えずに戻ってきたことを。