そうしてリビングで一人考え込み、気づけば時計の針は午後10時を回っている。 そう言えば自分も竹中さんも夕飯を食べていない。それに気づいた私は慌てて台所に向かった。 「あかり」 竹中さん用に卵雑炊を作っていると、背後から少し掠れた声がした。 「竹中さん!?起きあがって平気なんですか?」 「…厠だ。あと喉が乾いた」