ゲホゲホ、とむせながら私はその場にうずくまる。 「ここ、どこ…?」 こじんまりとした窓から射し込む光の帯だけが今の頼り。目を凝らしてみても二畳分くらいの広さしかない地下牢にはなにも置いてなくて。 …てか得月院さん、よりにもよって竹中さんのいないところに置いていってくれるなんて! 私はどうにも打破できないこの状況にため息をつきながら、わずかな光に指輪をかざしてみる。 ―――竹中さん、来ちゃいましたよ。 私のこと覚えてますか? 私のこと、まだ好きですか?