だけど、忘れられなくて。




「瑠璃亜はいないのっ?」

「いや~!いるわけないよ」

「なぁんだ、木原だったら面白かったのに」

ハハと笑って、
横目でチラリと金沢を見る花苗は
完璧に恋する可愛い女の子だった。



「じゃあさ! あの3人と仲良くなっちゃおうよ!」



何でそんなことを言ったのかは今でもわからない。

ただ1つ言えることは、
ここでこんなことを言ってなかったら
こんなに辛い思いはしなくてよかったのに。