蒼夜の言ってた事が凄く気になる……


もし蒼夜の言っている事が本当なら幹部はあの女…夜魅を使い捨ての道具の様に扱うって事?


……聞いてみなきゃ


愛華はそう決めると槙を真剣な表情で見上げる


『槙…幹部に連絡して?槙は幹部に報告しなければって思うかもしれないけど、待って。聞かなければならないことがあるから』


『うん、いいよ。僕は愛華ちゃんの意見に背く事はしない…したい様にして?』


そう言って槙は優しい表情を浮かべ、愛華にケータイを差し出した


……自分の意見を言わない人


槙は私がいくら我が儘を言っても許してくれる


どんなに酷い事を言っても怒らない


『やっぱりムカつく!槙のアホ!!』


愛華は槙を見上げ、そう言葉を投げつけた


そしてケータイを荒々しく取る