普通…高位な立場を望むのが人間の性であり、欲求する事なのだが


蒼夜はその抜群な戦闘力を買われて昇格させてもらえる事になった時、立場が上がるのを拒否した


理由なんて簡単だ


単に「窮屈な生活をしたくなかったから」


高位な立場に変わると同時に、役割も増える


自分が妖魔を撃退する側だった人間が立場が変わるだけで、それを指示する側の人間となる


机に座ってのデスクワークも、もちろんの事……


……会議や作戦会議にも参加しなくてはならない


きっと蒼夜はそれらをやりたくないんだろう……


何たってそういう人間だから


『……ハゲ』


『いや…何でいきなり悪口!?』


私は蒼夜の低レベルなツッコミを無視してスタスタと歩みを進める


蒼夜はまだハゲと言われた事を気にしている様で髪をいじくっていた


……ついでに蒼夜はハゲてはいない


将来は知らんが