―夜魅side―


『……任務ですか?』


前の任務から3日が経ったある日、私と蒼夜はリーダーに呼ばれた


結局、あの呪石はどうなったのかとか…蒼夜達があの時何を話していたのかとかは分からないけど…


気にしないと決めたら、気にならなくなってきた


『で?俺の昼寝の邪魔してまで何の任務に行ってほしいの?』


蒼夜がリーダーに向かって嫌味っぽく言う


リーダーは蒼夜の言い方を気にする事なく、任務の内容が書かれた資料を私達に渡した


『シュビルという街に妖魔が大量に出て困っているらしい』


資料をめくると、街の地図と妖魔の情報が書かれていた


……妖魔のランクは“G”


ランクはそんなに高くないみたいだ


『そんなの暇な奴が行けばいいだろ、ザコ相手にしてるほど俺達は暇じゃねぇよ』


ダルそうに文句を言う蒼夜の足を私は静かに踏み付ける


さっきまで昼寝してた奴がよく言うよ


『蒼夜…そんな言うなら私1人で行くけど?』


私がニッコリと微笑んで蒼夜に言うと、蒼夜は仕方ないといった表情を浮かべた


『…はぁ…行くよ。夜魅を1人には出来ないからね』


ため息を漏らして、蒼夜は任務に行くことを渋々了承した