今日も刀を振りかざす



『相手の目的は夜魅だ…それは分かっているな?』


オッサンに質問され、俺は素直に頷く


昔から分かっていたこと……


だから俺は夜魅の傍に居る


力が強い俺が…夜魅を守れる様に……


『幹部の命令は絶対だ……俺でも逆らえない。今はお前は目を付けられていない。だから夜魅の傍に置いたんだ。自由に行動出来るお前を傍に』


『…分かってる』


『…派手な行動はするなよ。しばらく…様子見だ』


『……あぁ』


ずっと俺とオッサンの会話を聞いていたジニーさんが呪石を持って優しく微笑む


『…みんな守りたいと思ってるよ、夜魅ちゃんは家族みたいなものだからね』


「もちろん蒼夜もね」ジニーさんはそう言葉を残し、呪石を持って研究室に帰っていった


ジニーさんは…本気で、アジトのみんなを家族の様に想っている


戦いで亡くなった人が居れば悲しみ、歎く……


もちろんアジトの人間はみんなそうだろう……


人と人との関わりがここにはある……


とても温かい関係が……