ジニーさんは少し考え込んだ後に私の方を振り向いた
『夜魅ちゃん…君はコレを見たとき何を思った？』
……何って…
『…すごく気分が悪くなりましたけど……』
私が恐る恐る呟くと、ジニーさんはさらに考え込んで｢そうか…｣と言葉を漏らした
そういえば私がこの呪石を見たとき…気分が悪くなって心臓がドクドク波打って……
なのに私以外の人は…別に気分が悪くなったりしてない…よね…？
一体何で…………？
ジニーさんの隣で、私も考え始めると頭にポンっ…と誰かの手が乗った
『……蒼夜？』
『……何も考えなくていいから。……気にしなくていいよ』
ふわりと私に微笑む蒼夜
私が何を考えてるのか分かってるの………？
『……でも、何かおかしい…！』
『任務続きで疲れてたからだよ、何もおかしくない』
私の言葉を遮って、蒼夜が穏やかな口調で話す
