『あ、俺だ。悪い…今すぐ来てくれないか?至急…だ』
リーダーはそう言い終わると静かに受話器を置いた
そして深い溜め息を吐きながら椅子に座る
『……ジニーが直に来る。説明…出来るな?』
リーダーの問い掛けに蒼夜はダルそうに「あぁ…」と答えた
部屋が静寂に包まれる
私は小さく溜め息を漏らした
なんせ任務に行く前も違う任務から帰ってきて間もなかったし……
明らかに睡眠不足だ
体がダルい……
ガチャ―――
不意にドアがゆっくりと開く
すると天然パーマのふわふわした髪に丸眼鏡をかけたジニーさんが不思議そうに首を傾げながら部屋に入ってきた
『リーダー、どうかしたんですか?』
ジニーさんの左手には大量の資料が握られている
……もしかして調べ物の途中だったのかな?
『俺は用はない。用あるのはコッチ』
そう言ってリーダーは蒼夜を指差した
『ジニーさん、俺が今からコレについて説明します。それを聞いた上でコレを詳しく調べてほしいんです』
そう言って蒼夜は“コレ”すなわち呪石をジニーさんに見せた
さっきリーダーに見せた時と同様、ジニーさんの顔も険しくなる



