ジニーさんは、このアジトの研究室長でいろんな開発・研究を行っている
科学者的な面ではリーダーより立場は上だろう……
『……お前、俺は仮にも上司だからな?敬語っ!名前っ!』
リーダーは拳を作って青筋をピクピクと動かして怒りに堪えていた
……何とか堪えてください
『だから、俺はジニーさん捜してんのっ!急用っ!』
プチン……
あーぁ、キレちゃったよ
私は半分諦めた様な目で蒼夜を睨みつけた
『報告が先だろうがっ!ったく、そこに座……!』
ダンっ!!
リーダーが言い終わるのより先に、蒼夜が机にハンカチに包まれた物を乱暴に置いた
それを見た瞬間、リーダーの顔が険しくなる
『……何だコレ』
『…呪石。さっき、アジトに妖魔が来たんだ。ルゥちゃんが倒したけど……Dランクのくせにアジトの結界を破ってきた……これの力で』
リーダーは蒼夜の言葉を聞いて私に視線を移した
私は「本当です」とでも言うように首を上下に動かし、頷く
私の様子を見てリーダーはしばらく考え込むと、机に置いてある電話機でどこかに電話をかけはじめた



