ドサっ!!!


妖魔は苦しみながら地面に倒れ込んだ


『ははは、さっさと死ねよ馬鹿』


ルゥが軽い身のこなしで妖魔の頭に蹴りをいれると、妖魔は遠くに飛ばされてピクリとも動かなくなった


『あーぁ、相手にもならねぇよ』


ルゥの冷たい言葉に私は凄まじい恐怖にかられる


『さすがルゥちゃん、秒殺っ』


蒼夜は呑気に口を開き、倒れてる妖魔に駆け寄った


『……D1。間違いなくD1のはず……ということは……』


何やらぶつぶつと呟いて考え込んでいる蒼夜をよそにルゥは悲しそうな顔で私に近づいてきた


『ごめんな夜魅、せっかく買ってきてくれたのに……』


『いや、いいよっ…それよりルゥ怪我は?』


『あんな下級妖魔に殺られるほど俺は雑魚じゃないよ』


『………下級』


……ルゥにとってはDランクなんて下級なんだ


…知らなかった
自分がどれだけ未熟か