ルゥが空に浮かぶ大きな満月に向かって手を伸ばす
するとルゥの爪が鋭くスッ…と伸びた
『さぁさぁ、どうやって殺そうかなぁ〜…かりんとうを台なしにされたし……苦しみながら死んでいくのがいいのかなぁ?』
ニヤっとルゥが妖魔に向かって微笑む
妖魔はそんなルゥの様子に少し怯んだ
そして次の瞬間、ルゥが高く飛翔して妖魔に飛び掛かる
『死ねぇぇぇぇ!!!』
雄叫びをあげながらルゥは鋭い爪で妖魔に攻撃を繰り出したが、ルゥの攻撃は妖魔にかわされ、頬に傷を付けただけで終わった
……後少しだったのに!
悔しがる私をよそに蒼夜は楽しそうに口を開く
『なんだ、もう終わりか』
…終わり?
私が首を傾げたのと同時に妖魔凄まじいうめき声をあげながら苦しみだした
ルゥはそんな妖魔の様子を冷たい目で下から見上げる
『俺の爪には毒が塗ってある。かすっただけでもアウトだよ、ざーんねーん』
冷酷な笑みを浮かべてルゥは自分の爪を舐める



