「綾波先生って、佐伯先生が好きなの?」

万里が突然聞いてきた。

「プライベ-トな質問には答えたくないなあ。」

「あたしのプライベ-ト知ってるんだもの少しぐらい教えてよ。」

「う-ん
、じゃあこの問題が、20分以内に終わったら考えてやろう。」

「数学苦手なのに、先生の鬼~!!」

「頑張ればご褒美に答えてやるっていたら?」

「ご褒美なら、もっと違うものがいいな?」

「俺ができる事なら、いいぞ、頑張ってみろ。」

「ほんと、じゃあ今から20分ね。」

「OK!.スタ-ト!!」


万里は賢い子だった、菜々美からも俺からもぐんぐん吸収して

難問もどんどん解いていく。

多分学校に戻ってももう付いていけるはずだ。

あとは学校へと気持ちが向くようになればいいのに。



「はい、タイムアップ!」


「あ~、もう少しだったのに。」


「残念だったなあ、で、万里はどんなご褒美が欲しかったの?」

「うん、キス。」

「はあ?なんで?万里は俺が好きなわけじゃないだろ。」

「してみたかったから。」

「あのなあ、そういうのは好きな人とするもんだろ。」

「だって、してたから、好きな人は他の人と、、、、」

万里の顔が曇った。