明日俺たちは結婚する。


万里が14歳の時に出会った。


小さい体に色々な物を抱えていた。


22歳になり


すっかり大人になった君は、


今では肩を並べて仕事をしている。


今も変わらず俺を見つめる瞳に


引きつけられずにいられない。



今思えば、菜々美との出会いも、


君に会うための布石だったのかもしれない。


菜々美の瞳に恋をして。


叶わぬ恋に焦がれる俺に


君はいくつもの希望を見せてくれた。


引きつけて離さないその瞳


一途に俺を思ってくれた。


君の瞳に恋をしていた。


それはたぶん


出逢ったときから。




大切で愛しい万里



明日君は妻になる。







END