「知らない人です。」
「そうか、それにしても気味が悪いな。」
バイトが終わるまで、まだ2時間もある。
秋といえども、夜はかなり冷え込む。
流石に諦めるだろうと、私は完全に安心しきって厨房に戻った。
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「美麗、今日はもう上がりな。」
「お疲れ様です。」
いつの間にか、時刻は10時を過ぎていた。
エプロンを外し、服も着替え厨房をでた。
「…………!」
ガラス越しに見えるあの男は幻だろうか?
あの男は二時間前と変わらない状態だった。
ただ、こちらをジッと見つめている。
私は慌てて店の外へと飛び出した。


