デート当日、待ち合わせの1時間前。 既に俺は待ち合わせ場所にいた。 普段電車は滅多に使わず、タクシーを利用する俺はいつも以上に目立っていた。 俺が一人でいる事を狙って近付いてくる女。 同胞なのか頭を深く下げてくる男。 どちらも冷たい瞳であしらうとすぐに散った。 そして俺は妄想に浸る。 美麗ちゃんはどういう服、着てくるかな? とか はじめに何て声をかけたら良いのか 頭の中で何度もシミュレーションする。 そうこうしているうちにあっという間に12時になっていた。