「お前が好きなんだ。」

「土方さん・・・」

私はうれしくて言葉が出ない。

するとふわりと土方さんが離れる。

「すまない。お前を困らせてしまったな。今のは忘れてくれ。」

苦しげに微笑むその姿を見て私はおもわず土方さんに抱きつく。

「え?蝶?」

「嫌です!忘れません!私も、私も土方さんが・・・好きです。」

「本当か?」

土方さんが信じられないという声を出す。

「はい。私が好きなのは土方さんなんです。」

「蝶・・・」

土方さんは私を思いっきり抱きしめてくれる。

「大切にする・・・・お前をこれからも守るから。」

「嫌です!」

「え?」

私の突然の言葉に土方さんが驚いて私の顔を見る。