「土方さんお待たせしました!!」

「いいや。その恰好・・・」

土方さんが驚いたようにこちらを見る。

「あ、変ですか?」

「いいや、似合っている。行くぞ。」

「っはい!」

私は顔を真っ赤にしつつもうれしい気持ちを抱きながら歩き出す。

「でも土方さんと二人で出かけるなんて珍しいですよね!」

「そうだな。」

「どこに行くんですか?」

「内緒だ。」

そう言って笑った土方さんの顔が嬉しそうで私はついつい見とれる。