蝶はそっと蛍を縁側に置く。

「ついつい連れて帰ってきてしまいました!でもここに置いておけば飛んで行きますよね?」

「ああ、そうだな。」

土方さんが何か考え事をしていた。

「蝶。今から出られるか?」

「え?全然大丈夫ですけど・・・」

「そうか。なら動きやす恰好で屯所の門のところに居ろ。」

そう言って土方さんはどこかに行ってしまう。

私は取りあえず着替えることにした。

「んー浴衣でいいかな?」

私は紺地に桜と蝶が書いてある浴衣を着る、

近藤さんがいろいろ買ってきてくれたのだ。

「でも、これ近藤さんのセンスかなあ?」

なんとなく違う気がする。

私は支度をして門へ行く。