夜になるとみんなは巡察に行って土方さんの部屋には私と土方さんだけになった。

「今日は一段と楽しかったですね。」

私が笑いながら言うと土方さんも苦笑いを浮かべる。

「にぎやかすぎだあれは・・・」

「でも、こういう穏やかな1日もいいものですね。」

「ああ、そうだな。」

二人で月を見る。

「そうだ。蝶。着物かけてくれてありがとうな。」

「あ、いいえ!土方さんが風邪ひいたら大変ですから。」

「それと、団子うまかった。また作ってくれるか?」

「はい!喜んで!!」

「ありがとう。」

そう言って微笑む土方さんは綺麗だった。

私は土方さんに褒められてすごくうれしかった。


そしてやっと自覚する。

私は、土方さんが好きなんだって。