誠の紅桜に止まる蝶

「全然そんなことないですよ?土方さんさえよろしければ今度から私が見てもいいお仕事ならお手伝いしますよ?」

「でもお前に迷惑は・・・」

「それくらいのお仕事なら全然余裕ですよ?」

「そうか。ありがとうな。」

そう言って嬉しそうに笑う土方さん。

その笑顔を見ると顔が真っ赤になる。

「あ、い、いえ!私お茶入れてきます!!」

ぱたぱた蝶は部屋をでていく。

「ん・・・これは蝶の着物?」

肩が温かいと思い見ると綺麗な白地に桜が描かれた着物がかかっていた。

きっと蝶が掛けたものだろう。

蝶を思い出すと笑顔になる。

「惚れたな・・・」

土方はぽつんとつぶやく。