「蝶ちゃーん♪いる?」

沖田さんが楽しそうに入ってくる。

「あ、沖田さん!どうしましたか?」

「いや、今日は暇だから土方さん一緒にからかおうかなって思って♪ってあれ?土方さん眠っているの?」

「はい。お疲れみたいです。」

「ふーん。珍しい。あれ、ところで蝶ちゃん何やっているの?」

「土方さんなにやら計算のお仕事していたみたいなので勝手にやっているんです。これくらいの簡単な計算なら私でもできるから。」

「うわあ・・・蝶ちゃん。これ、簡単じゃないよ?しかも全部あってる・・・」

「え?そうなんですか?」

「うん。蝶ちゃん頭いいんだねえ。」

沖田さんが感心してうなづく。

「いいえ。全然ですよ?」

私ははにかみを浮かべる。

「それにしても、土方さんよく眠っているなあ・・・墨で顔になんか書いちゃおうか?」

「わわっ!さすがに土方さんかわいそうですよ?」

私は慌てて土方さんにいたずらをしようとする沖田さんを止める。

「ちぇ。」

「ふふっ。沖田さんは本当に土方さんが好きなんですねえ」

「いいや、別にそんなわけじゃないけど?」

照れてそっぽを向く。