そして夜の巡察の時間になった。

「よし、みんなそろったな。巡察行くぞ。」

そう言って土方さんが歩き出す。

今日の巡察は私と土方さんと沖田さんと一さんの4人だ。

私たちは町を一周した後に来た道とは別の道から帰る。

「総司、一、用意はできているか?」

土方さんが唐突に告げる。

「え?」

おもわず私は声を出す。

「もちろんできているよ。」

「いつでも大丈夫だ。」

二人は刀を構える。

すると10人ばかりの侍が周りを取り囲む。

土方さんが口を開く。