誠の紅桜に止まる蝶

「あ、土方さん待ってください!!!」

「蝶。俺はこういうやつらは許せねえんだ。お前にそんな怪我まで負わせて。」

「でも、この傷は私が・・・」

「佐野助が刀なんか出さなきゃこんなことにはならなかっただろが!!」

土方さんが再び怒鳴る。

私はおびえそうになるが何とかこらえる。

「っでも握ったのは私です!だから処罰なら私も!!」

「蝶ちゃん・・・」

原田さんが声を漏らす。

「蝶。なんでそこまでこいつらをかばうんだよ。」

土方さんが納得のいかない顔で尋ねてくる。

「そうだよ?こいつら、切られてもおかしくないことしてるんだよ?」

沖田さんが笑顔でさらりと告げる。

「この人たちは確かに私に敵意がありますが、それはみなさんを尊敬し、慕っているからこそこんな行動をしたんです。この人たちから誇りを奪わないで上げてください。」

私はまた頭を下げた。

「っ。とにかく原田。こいつらを部屋に連れて行け。後で考える。」

「わかった。」

原田さんが三人を連れて行く。