誠の紅桜に止まる蝶

「うるさいんだよ!!お前らは黙ってろ!!!」

佐野助は完全に頭に来ているらしく刀を振り回す。

その刀が右の男の腕をかすり血がにじむ。

「っ・・・」

「ちょっと!怪我したじゃない!!刀をしまいなさいよ!!」

私は慌てて叫ぶ。

すると佐野助は私の目の前に刀を突きだす。

「俺に命令するんじゃないっ!」

「おいっ!佐野助!いい加減やめろ!!」

怪我をした男が叫ぶ。

すると佐野助は男に刀を向けようとする。

私はとっさに刀の先を掴む。