「ここが屯所だ。」

「うわあ・・・」

私が思っていたよりも広くて驚く。

「入るぞ。」

「はいっ!」

私は土方さんと一緒に入る。

「ここが俺の部屋だ。」

そう言って部屋の襖をあけると土方さんは絶句した。

「うわあ・・・」

私はおもわず声を漏らす。

部屋の中は大惨事と言ってもいいような有様。

「はあ・・・」

土方さんがため息をつく。

「これ・・・誰がやったんですか?」

私は苦笑いで尋ねる。

土方さんの部屋は硯がちらばり、半紙にいろいろな絵が書いてありあちこちに貼られて、汚れていた。

「ああ・・・総司だ。」

土方さんがぐったりと答える。