「いきなり切りかかるなんて失礼じゃない!」

蝶はなんとか受け止めている状態だ。

俺は蝶の肩を勢いよく引く。

「きゃっ!」

そして男を切る。

俺は急いで後ろを振り向く。

「大丈夫か?!」

「は、はい!」

蝶が驚きながらも返事をする。

「そうか。よかった・・・」

なぜか心のそこからそう思った。

「それにしても蝶ちゃん。いまの瞬発力すごいねえ・・・」

総司が感心しながらつぶやく。

「え、そうですか?」

蝶は不思議そうにつぶやく。

「蝶君!大丈夫か?」

俺らが会話をしていると近藤さんが人ごみをかき分けてくる。

「あ、近藤さん。私は大丈夫です。」

蝶がにこりと微笑む。

「そうか!それにしても蝶君・・・あの受け裁き、すごいな。歳、これならお前も文句ないだろう?」

近藤さんがこちらを見る。

「ああ。」

俺は素直に頷く。

「っ本当ですか??」

本当に嬉しそうにつぶやく。

「これからよろしくね?蝶ちゃん!」


「はいっ!」

これが俺と蝶の出会いだった。