「総司、てめえ。」

「ふふっ。」

俺と総司のやりとりを見て蝶が初めて笑った。

正直、かわいい。

俺は照れ隠しに口を開く。

「なに笑ってるんだてめえ。」

すると蝶は困惑気味な顔をする。

そして思い切ったように口を開く。

「私、未来から来ました!!」

「は?」

「え?」

俺と総司は同時に声を漏らす。

「あの・・・信じてもらえませんよねえ?」

おどおどとこちらを見つめる。

「あたりめえだろ。」

俺は不機嫌に答える。

「んーじゃあ・・・土方さんの豊玉発句集の中身でも公表しましょうか?」

「なっ!てめえそれどこで聞いたんだよ・・・・」

「知れば迷い知らねば迷わぬ恋の道・・・・」

蝶は俺の新作をさらりと口にする。

「なっ!お前もうやめろっ!!!」

俺の絶叫があたりにこだます。