「ひ、土方歳三?」

素っ頓狂な声を上げる。

「そうだ。てめえは誰だ。」

「私は・・・・」

女が名乗ろうとすると丁度よく総司がくる。

「土方さん、そのこ誰ですか?」

「ああ、総司か。」

「総司?総司って沖田総司?」

女が驚いたようにつぶやく。

「なんで俺の名前知ってるの?」

沖田が不思議そうに女の顔を見る。

総司もしらないのか・・・

「え・・・あの・・・その・・・」

「お前、誰だ?」

俺は警戒しながら女を見る。

すると女はまっすぐとこちらを見ながら話しだす。

「舞桜蝶といいます。」

「舞桜蝶?」

綺麗なピンクの瞳にはなんのためらいもない。

綺麗な目だ。

いいや、目だけじゃない。

全部がかわいらしいと思う。

俺は柄にもなくそんなことを考えていた。