誠の紅桜に止まる蝶

私は沖田さんから竹刀を借りる。

なんでお花見に竹刀持ってきているのかはあえて聞かなかった。

周りには隊士たちがざわざわと集まってくる。

「んじゃ一本勝負ね!防具つけてないから叩くときはお互い軽めにするように!それじゃ始め!」

沖田さんの声と同時に私は動き出す。

さすが副長土方さん。

動きに無駄がない。

私はそんなことを考えていた。

だけど。

この勝負貰った!

スパンっ

あたり一面に乾いた音が響く。