「んー気配を感じたの。だけど、みんな気づいていなかったし、私が下手になんか声を出したらあちらに勘付かれてしまうでしょ？だから、私が先頭を切って切り込んだの。」

「お前、だけど怪我したらどうするんだよ。」

土方さんが心配そうにこちらを見つめる。

「大丈夫だよ。」

「え？」

「私は、みんなのこと信じてるから。みんななら、きっと私の行動を受け入れてくれるって確信があったから。だから怪我なんてしないんだよ」

そう言って穏やかに微笑む蝶。

その微笑みは周りにいた人たちを魅了する。

「ったく、お前には本当に敵わねえよ。」

土方さんが笑いながら私の頭をなでる。

「蝶ちゃんに信じてもらえるなんて光栄だよね？一君。」

沖田さんが笑いながら一さんを見る。

「ああ。確かに光栄なことだな。」

一さんは少し微笑みながら頷く。