みんなは一斉に構えて男たちを次々切っていく。

やっぱり、信じてよかった。

私は男たちに峰内を食らわしてあたりを見回す。

立ち上がっているのは新撰組だけだ。

「ったく、いきなりすぎるんだよ蝶は!」

平助君が少し怒ったようにこちらを見る。

「そうだぞ。怪我したらどうするんだ?」

さっきまでふざけていた新八さんさえ真剣な声色を話す。

「まったく、蝶ちゃんのお転婆さは天下一だな。」

原田さんが苦笑いしながら頭を撫でてくれる。

「怪我はないか?」

「はい。」

一さんが心配そうにこちらを見る。

「だけど、蝶ちゃんの行動のおかげでこんなにすぐに片付いたんだよね。」

優しく沖田さんは笑ってくれる。

「なんでいきなりあんな行動したんだ?」

土方さんが少し不機嫌そうに声を出す。