誠の紅桜に止まる蝶

「強ければ、屯所に置いてもらえますか?」

「え?」

近藤さんが驚いたようにこちらを見る。

「私、剣なら多少できます!!」

そう。

剣道を習っていた私。

たぶんそこら辺の人よりは強い。

「そうか。それは頼もしいな。」

近藤さんは優しく微笑む。

「じゃあ土方さんと一本勝負すればいい♪」

沖田さんが楽しそうに笑う。

「一応副長だし。」

「総司、一応は余計だ。俺は構わないが・・・・」

土方さんがこちらを見る。

「いいですよ!その申し出受けて立ちます!」

私はにこりと微笑む。