「あれ?どうしたんの蝶ちゃん。」

沖田さんが不思議そうにこちらに声をかけてくる。

みんながこちらを振り向く。

狙うは先手必勝。

私が切り込んだら、この人たちはついてきてくれるだろうか?

・・・・・大丈夫。

この人たちなら信じられる。

私はそう心から改めて思った。

「みなさん。私、信じてますから!」

私は胡蝶蘭を抜き茂みに走っていく。

男たちはもう刀を構えていた。

そして私たちは刀を交わらせる。

私は大きな声で叫ぶ。

「新選組よ!御用改めである!」

すると一斉に男たちが出てくる。