「うわっ!!」

平助君が雪に足を取られて転ぶ。

「あちゃー平助さよならだね~」

沖田さんがさらりという。

「っ俺に構わずいけっ!!」

「うんっ!」

平助君の声にうなづきみんなでさらに駆け出す。

「原田さん、沖田さん、一さんっ!!このままじゃ全員土方さんにやられちゃいますよ!!」

「そうだな・・・じゃあこういう作戦はどう?」

沖田さんが走りながら作戦を話す。

「ええっ!下手すれば私死んじゃいますよ?」

「大丈夫だ!土方さんは蝶だけは殺さない。」

原田さんが頼もしく笑う。

だけど今だけはその笑顔が恨めしい。

「やむおえないな。」

一さんはもうその作戦で行くつもりらしい。

作戦とは私が土方さんに抱きついて捕まえたっ♪といって雪合戦を終わらせるという無謀なものだ。

でも、終わらせるために犠牲は・・・

「っ私が死んだら3人のこと恨みますからね!!」

そう言って私は土方さんの方向へくるりと向きを変えて走り出す。

そして土方さんに飛びつく。

「なっ、蝶?」

土方さんは驚きながらも私を受け止めてくれる。