「私がいない間なにか変ったことがありましたか?」

「ああ。たくさんあったよ。」

そして私は土方さんの話を聞いていた。

「うそ・・・みんな、寂しがってくれたんですか?」

「ああ。もう屯所中が静かだったよ。」

土方さんが苦笑いをこぼす。

確かに雪なんて振ってたらあの3人がはしゃぎそうなのに・・・

「なんだか、うれしいな。」

そういうと土方さんにでこピンされる。

「何がうれしいだ。」

そう言う土方さんの声色は穏やかだった。

「痛いですよもう!!」

「相変わらずだな。」

そういう土方さんに私は抱きつく。

「なっ!」

「変わるはずないじゃないですか!もちろん、土方さんへの気持ちもね?」

「蝶・・・」

優しく抱きしめ返してくれる優しい腕が愛しかった。