ふわりと、舞い降りる。

目を開けると一面の銀世界。

今は冬らしい。

「きれい・・・」

白銀の世界に思わず声が漏れる。

そして、私は歩き出す。

目の前に人が佇んでいる。

ああ、やっと、やっと会えた。

目の前にいる愛しい後ろ姿は私がずっと探していた人。

私はそっと近づき土方さんの手を握る。

その手は冷たかった。

「風邪、引きますよ?」

「え・・・?」

土方さんが驚いて振り向く。