誠の紅桜に止まる蝶

「土方さん、顔ゆでだこみたいに真っ赤ですよ。」

沖田さんがいきいきしながらからかう。

「だあっ!みんな黙ってろ!!」

土方さんは真っ赤になりながら叫ぶ。

私と沖田さんは目を合わせて笑った。

土方さんも沖田さんも優しい人だな。

「近藤さん。いまいいですか?」

気が付いたら近藤さんの場所まで来ていた。

近藤勇・・・新撰組局長。

「おお、総司!歳!!って歳お前その抱き上げているかわいい子誰だ?」

「ああ、近藤さんこの子はですね。」

沖田さんがすらすらと先ほどの説明す。

「なるほどなあ・・・・それは確かに不思議な子だ。もしかして帰る家がないのではないか?」

近藤さんが心配そうに尋ねてくる。