「私は時のを司る巫女なのよ。」

「え?」

「だからあなたを幕末の世へと導くことができるわ。」

「っ本当ですか?」

「でも、そうするともう二度とこちらの世界には帰ってはこれないわ。」

「それでも、それでも私は彼らのもとへ行きたいんです!!だって、彼らみたいな人を守れるのは私だけだから・・・」

そう言うと凛さんは立ち上がり綺麗な桜のペンダントを持ってきた。

「これをつけて次の満月の夜に桜の木から舞い降りなさい。」

「これは・・・」

「あなたをあちらの世界へと導くものよ。だけど、あなたの思いの強さが必要になるわ。」

「思いの、強さ・・・」

「ええ。もし、この機会を逃すともう二度と幕末には行けなくなる。それでもあなたは挑戦してみる。」

「っはい!私、絶対に幕末に行きます!!」

「そう。思いの強さがあれば、大丈夫。それにあなたの名前があなたを導くわ。」

「え?」

「あなたの名前は私が名付けたものなのよ?」

「凛さんが?」

「そうよ。」

優しく微笑む。

その微笑みをみた瞬間意識が覚醒してく。

「いってきなさい蝶。あなたなら、きっと大丈夫。」

「っありがとうございます!!」

私はゆっくりと現実の世界へと戻っていった。