ああ、私はなにを恐れてたのかな。

私がとる行動はもう、一つ。

沖田さんの結核を治す。

だけどそうすればきっと腕輪は壊れるだろう。

だけど、だけどね?

あなたのそんな顔を見たら、私はなにもしないわけにはいかないよ。

たとえ、離れていても思いは一つだよね?

忘れない。

あなたと共に過ごした時は私にとっての一生の宝物。

私はそっと土方さんを抱きしめる。

「大丈夫だよ。土方さん。」

「蝶・・・・?」

「心配しないで。もう休まなきゃ土方さんが倒れちゃうよ。」

「ああ。そうだな。」

土方さんが力なく微笑む。

「一緒に寝よ?」

「なんだ。お前からそういうなんて珍しいじゃないか。」

「たまにわね?」

「変なやつだな。」

そういいながら私を優しく抱きしめてくれる。

土方さん、大好きだよ。