それから私は走り回って隊士たちの手当てをしたりした。

すべてが終わるころにはもう夜中になっていた。

土方さんの部屋に入る。

「土方さん・・・・おかえりなさい。」

「ああ、ただいま。」

その笑顔にはつかれがくっきりと浮かんでいた。

「もう休んだほうがいいですよ?」

「ああ。」

「どうか、したんですか?」

「実は総司が血を吐いたんだ。」

「はい。本人から聞きました。」

「もしかしたら、不治の病の結核かもしれない・・・」

土方さんはもうわかっていたようだった。

そして続けて言葉を発する。

「もし、そうなら総司はもう刀を握れないだろう・・・」

そに横顔は途方に暮れた迷子のようだった。