「ここで休んでいて?私はほかの隊士の手当てしてくるから!」

「わかった。」

そうして私は隊士たちの怪我を癒して回る。

幸い軽傷の隊士ばかりですぐに癒せた。

「あっ・・・・」

大切なことを忘れていた!!

沖田さんは池田屋事件で結核を発症するんだ!!

私は急いで沖田さんの部屋に走った。

「っ沖田さんっ!!!」

部屋に入ると沖田さんがぐったりと横になっていた。

「ああ・・・蝶ちゃん。」

苦しそうにこちらを見る。

「沖田さん、大丈夫ですか?」

「うん、全然で平気だよ。」

「うそつき・・・」

おもわず涙が零れる。

そして沖田さんの口元の血をぬぐう。

「血を吐いたんですね?」

「うんまあちょっとね。それより俺は大丈夫だからほかの隊士の様子見てきてあげなよ。」

「・・・はい・・・」

そう言って私は沖田さんの部屋を後にする。