誠の紅桜に止まる蝶

「土方さんは新選組のみんなが好き?」

「ん?いきなりどうしたんだ?」

「ん・・・なんとなく」

「そうだなあ・・・好きって言うよりも、もう家族みたいなもんだな。」

土方さんが楽しそうに笑う。

「みんなのこと大切に思ってる?」

「思ってなきゃここまで頑張らねえよ。」

そういって私を抱き上げて膝の上に座らせる。

「もちろん蝶のことも大切に思ってる。」

「・・・うん・・・」

おもわず泣けてくる。

「ったくお前は泣き虫だなあ・・・」

そういって優しく涙をぬぐってくれる。