誠の紅桜に止まる蝶

一人縁側に腰掛ける。

たぶん、私を池田屋騒動に加えないのはみんなの優しさだ。

だけど、私はどうしたらいい・・・?

そんなことを考えていると後ろから抱きしめられた。

「え?」

「お前、まだ気にしてんのか?」

この声は・・・

「土方さん。」

「お前を加えなかったのは別にお前の力が足りないわけじゃねえ。ただ、惚れた女を危険な目に遭わせたくないだけなんだよ。」

「うん・・・」

私は土方さんの優しさに触れて涙が出そうになる。

いつもこの人は私のことを考えてくれている。

私は、なにができるんだろう・・・?