「土方さん。お茶が入りましたよ?」

私がお仕事中の土方さんに話しかけると仕事の手を止めてこちらを見てくれる。

「ああ。ありがとう。」

今は夏。

程よい涼しい風が頬をかすめる。

「毎日大変ですね。無理しちゃだめですよ?」

少し疲れ気味の横顔に声をかける。

「ああ。大丈夫だ。」

そう言って笑う声にもどこかつかれが滲んでいた。

私は土方さんの着物の裾を掴む。

「全然大丈夫そうじゃないんですけど!!今日は休みましょう?」

「いや、でもこの仕事片づけちゃわなきゃいけないんだ。」

「私がやりますよ?」

「いいや、平気だ。」

そういって私の頭をぽんぽんとする。